楽天証券と松井証券のどっちにするか、比較して決めたい——この記事はそんな方に向けて、楽天証券をメインに10年超使い、松井証券も過去に口座を開いて触ったことがある30代投資家が、2026年8月時点の条件で正直に比較します。年収300万円台からNISAを始めて10年超、旧NISA配当累計90万円超のHIKOです(SBI証券は口座を持っていないため、公表情報ベースで比較しています)。最初の証券口座は「日経新聞が無料で読める」という理由だけで選んで失敗しました(経緯は後半の証券口座選びの失敗談に書いています)。選び方を間違えると、年間数千〜数万円分のポイントや還元を取りこぼし続けることになります。なお、口座選びや投資判断はご自身の状況に合わせて自己責任でお願いします。

結論は、いま持っているカードでほぼ決まります。楽天カードを持っている、または楽天市場を月1回以上使うなら楽天証券。メインカードがJCBオリジナルシリーズ、または電話で相談しながら進めたいなら松井証券。三井住友カードをすでに持っているなら、還元面ではSBI証券が有利です。どれにも当てはまらない場合は、アプリの分かりやすさと情報量から楽天証券が入口として無難だと考えていますが、どちらを選んでも取り返しのつかない失敗にはなりません。


楽天証券と松井証券を比較【2社で迷っている方向け】

「SBI証券は候補から外して、楽天証券と松井証券のどちらかに絞りたい」という方向けに、この2社だけを並べて比較します。結論を先に言うと、楽天経済圏を使っていてポイントを貯めたいなら楽天証券、電話サポート重視・JCBカードユーザーなら松井証券という整理になります。

以前は「松井はクレカ積立がない」のが両者の決定的な違いでしたが、2026年時点では松井証券もJCBカードによるクレカ積立に対応しています。そのため違いは「どのカード経済圏に乗っているか」「アプリの使いやすさを取るかサポートを取るか」に移っています。

楽天証券
クレカ積立0.5〜1%(楽天カード)
楽天ポイントで投信が買える
アプリ★★★★★
松井証券
クレカ積立0.5〜1%(JCBカード・利用額条件あり)
HDI15年連続三つ星サポート
電話相談★★★★★

主要6項目(クレカ積立還元率・投信残高ポイント・サポート・NISA・米国株・ツール)を2026年8月時点の各社公表条件で並べると、違いがはっきりします。

項目楽天証券松井証券
クレカ積立対応カード楽天カード/ゴールド/プレミアム/ブラックJCBオリジナルシリーズ
クレカ積立還元率代行手数料0.4%未満のファンド(オルカン等)は通常カード0.5%/ゴールド0.75%/プレミアム1.0%/ブラック2.0%。代行手数料0.4%以上のファンドは通常カードでも1.0%(ブラック2.0%)0.5〜1.0%(カード種別と月間ショッピング利用額で変動・一般カード月5万円未満は付与なし)
クレカ積立の月上限10万円10万円
投信残高ポイント一部銘柄のみ最大年1%(対象範囲が広い。低コストインデックスは年0.0175%程度)
NISA手数料(日本株・米国株・投信)0円0円
米国株の為替コストリアルタイム為替は0銭、定時為替は片道25銭/米ドル円と米ドルの両替手数料は0円。ただし取引通貨「円」で約定すると25銭/米ドル。日本時間17時(夏時間)からの時間外取引に対応
単元未満株(1株投資)かぶミニで買付・売却可(リアルタイムはスプレッド0.22%・寄付取引は無料)売却のみ・買付は非対応
貸株対応(変動金利・週次見直し)対応(最低金利0.2%〜)
ツール・アプリスマホアプリが直感的(★★★★★)必要十分+無料ロボアド「投信工房」(★★★☆☆)
投信本数公式サイトに常時掲示なし(投信スーパーサーチで検索)1,800銘柄以上(松井証券の公式表記)
サポート(HDI格付け)三つ星実績15年連続三つ星(最高評価)
向いている人楽天経済圏・ポイントを貯めたい人電話で相談したい人・JCBカードユーザー

表の中でいちばん誤解が多いのがクレカ積立の還元率です。楽天証券の還元率は「対象ファンドの代行手数料」と「カード種別」の組み合わせで決まります。代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンドなら、ブラックが2%でそれ以外の楽天カードは一律1%。代行手数料が0.4%未満のファンドは、ブラック2%・プレミアム1%・ゴールド0.75%・それ以外0.5%と、ここで初めてカードのランク差が出ます(出典: 楽天証券クレカ積立(楽天カードクレジット決済)・2026年8月13日確認)。オルカンやS&P500など人気の低コストインデックスは代行手数料が0.4%未満の側なので、ゴールドを持っていても1%ではなく0.75%になります。ここを1%だと思って年会費を判断すると計算が狂います。

松井証券のJCBクレカ積立は、一般カードだと月5万円以上のショッピング利用が還元の条件になるなど、カードの使い方しだいで実質還元が変わります。どちらも「カードのランク」だけでは決まらない、という点は押さえておきましょう。

投信残高ポイントは逆に松井証券が優位で、対象範囲が広く最大年1%です(低コストインデックスは年0.0175%程度なので、オルカン中心の積立なら差はほとんど出ません)。単元未満株を1株ずつ買い増したい方は、買付に対応している楽天証券が明確に有利です。貸株はどちらも対応しており、実績と設定の注意点は貸株はやめたほうがいい?27銘柄・5年7ヶ月の実績にまとめています。

米国株の取引時間は松井証券が先行しています。日本時間17時(夏時間。冬時間は18時)から始まる時間外取引に対応しており、この時間帯から取引できるのはネット証券では同社のみと公表しています。さらに同社は2026年7月28日付のプレスリリースで、米国株サービスの取引時間を現行の12時間から23時間へ拡大することを公表しました。開始予定は現地時間2026年12月6日(日)の取引から(日本時間12月7日(月)午前11時から)で、拡大後は日本時間10時〜翌9時(夏時間。冬時間は11時〜翌10時)になります(出典: 松井証券米国株サービスの取引時間を23時間に拡大・2026年8月13日確認)。米国株を日本の日中に売買したい方には、ここは松井の明確な差別化点になります。

どちらが正解という話ではなく、「自分がどのカード・経済圏に乗っているか」で選ぶのが一番ミスがありません。

楽天証券と松井証券の選び方:3つの質問で決まります

  1. 楽天カードを持っている、または楽天市場を月1回以上使いますか? → 当てはまるなら楽天証券です。クレカ積立の還元と楽天経済圏の連携をそのまま活かせます。
  2. メインカードがJCBオリジナルシリーズ、または電話で相談しながら進めたいですか? → 当てはまるなら松井証券です。JCBクレカ積立とHDI格付け15年連続三つ星のサポートが活きます。
  3. どちらにも当てはまらない場合 → 私は楽天証券から始めるのがよいと考えています。アプリの分かりやすさと情報量で、初心者がつまずきにくいからです。口座開設は無料なので、迷い続けて始めないことのほうが機会損失になります。

30代は投資できる期間が長いぶん、「途中でやめずに続けられること」が何より効きます。アプリを毎月触る生活なら楽天証券のUIの分かりやすさが、最初の不安を電話で潰したいなら松井証券のサポートが、それぞれ「続ける力」になります。なお、生活費を削ってまで満額を急ぐ必要はなく、無理のない金額で始めるほうが結局続きます(この点は実家暮らしでNISA満額3年突っ込んだ20代の話に当時の失敗構造を書いています)。

Q. 結局どっちがいいですか?

「楽天経済圏を少しでも使っているなら楽天証券、電話で相談しながら進めたいなら松井証券」です。私自身はメイン口座として楽天証券を10年超使い続けていて、2015年に買ったコナカ株(7494)も楽天証券の特定口座で保有しています。楽天カード積立とマネーブリッジを「設定して放置」できる仕組みが性に合っているからです。

Q. 楽天証券と松井証券の併用はありですか?

ありです。証券口座は1人で何社でも持てます(NISA口座だけは1人1口座)。私もメインは楽天証券ですが、過去に松井証券の口座を開いていた時期があります(現在は保有していません)。NISA口座をどちらに置くかだけ先に決めれば、特定口座は両方を使い分けても問題ありません。たとえば「NISAと日々の積立は楽天証券、投信の長期保有や電話相談の窓口として松井証券」という分け方は現実的です。どちらも口座開設・維持は無料なので、「どちらを選んだら大失敗する」という類の選択ではありません。

楽天証券で口座を開く場合はこちらからどうぞ。

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SBI証券も含めた3社での結論【NISA 証券会社 選び方】

SBI証券まで候補に入れる場合の振り分けは、次の3行で済みます。

  • 楽天カードを持っている、楽天市場を月1回以上使う → 楽天証券
  • 三井住友カードを持っている、投信本数やIPOも重視する → SBI証券
  • 電話で相談しながら始めたい、メインカードがJCB → 松井証券
楽天証券
楽天ポイント積立◎
アプリが直感的
★★★★★
SBI証券
投信本数トップクラス
IPOにも強い
★★★★★
松井証券
サポート充実・電話相談HDI三つ星
JCBクレカ積立対応
★★★★☆

月3万円積立なら年間いくら差が出るか【証券会社×カードの組み合わせ】

カード選びと証券会社をセットで考えると、年間のポイント還元に差が出ます。組み合わせごとに月3万円積立・月5万円積立の年間還元を試算したのが次の表です。

積み立てるファンドは、オルカンやS&P500のような代行手数料0.4%未満の低コストインデックスを前提にしています(この前提を外すと楽天側の還元率は上がります)。

組み合わせ還元率月3万円積立の年間還元月5万円積立の年間還元
楽天証券 × 楽天カード(通常)0.5%1,800ポイント3,000ポイント
楽天証券 × 楽天カードゴールド0.75%2,700ポイント4,500ポイント
楽天証券 × 楽天カードプレミアム1.0%3,600ポイント6,000ポイント
SBI証券 × 三井住友カード(NL)初年度0.50%/2年目以降は前年のカード利用10万円以上で0.50%・10万円未満は0.00%1,800ポイント(0.50%の場合)3,000ポイント(0.50%の場合)
SBI証券 × 三井住友プラチナプリファード積立額の1.0%+年間カード利用300万円以上で+1.0%/500万円以上で+2.0%(重複なし・高いほうを適用)3,600〜10,800ポイント6,000〜18,000ポイント

クレカ積立の月上限は各社とも10万円(新NISAつみたて投資枠の上限と同じ)です。

読み取れることは3点あります。

まず、楽天カード(通常)×楽天証券と三井住友カード(NL)×SBI証券は同じ0.5%で横並びですが、SBI側は2年目以降に前年のカード利用が年10万円以上ないと0.00%になります。しかも公式の集計対象外リストに「三井住友カードつみたて投資(SBI証券)」が入っているため、積立額そのものはこの年10万円にカウントされません(出典: 三井住友カード「三井住友カードつみたて投資」の条件・ポイント付与率の詳細・2026年8月13日確認)。普段の買い物にこのカードを通していないと、2年目から還元がゼロになります。

次に、楽天カードゴールドの0.75%は年会費2,200円。月3万円積立だと年2,700ポイントなので、積立分だけで年会費は回収できる計算です。プレミアムで1%を取るなら年会費11,000円なので、積立以外の楽天サービスの使い方まで含めて判断することになります。

最後に、三井住友カードプラチナプリファードの「最大3%」は、毎月の積立に対する1%と、年間カード利用500万円以上で年1回付与される2%の合計です(300万円以上なら+1%。重複はせず高いほうが適用されます)。公式サイトの上限表記は「最大6%」ですが、これはOliveや資産運用特典まで積み上げた場合の数字です(出典: 三井住友カード「三井住友カードつみたて投資」の条件・ポイント付与率の詳細(プラチナプリファード)・2026年8月13日確認)。年間500万円を使わない限り3%にはならないので、カード年会費3.3万円との比較はこの前提で行う必要があります。


3社のガチ比較表【楽天証券・SBI証券・松井証券】

項目楽天証券SBI証券松井証券
クレカ積立還元率0.5〜2%(楽天カード。低コストインデックスは通常0.5%・ゴールド0.75%・プレミアム1%)0.5〜3%(三井住友カード。3%はプラチナプリファードで年間カード利用500万円以上が条件)0.5〜1%(JCBカード・条件あり)
投信保有ポイント一部銘柄あり投信マイレージ(銘柄ごと)最大年1%(対象範囲が広い。対象銘柄・信託報酬で変動。低コストインデックスは年0.0175%程度)
投信本数公式サイトに常時掲示なし公式サイトに常時掲示なし(業界最多水準とされます)1,800銘柄以上(松井証券の公式表記)
IPO取扱中堅業界最多水準中堅
米国株取引対応対応対応(時間外取引は日本時間17時〜と最も早い)
NISA手数料0円0円0円
銀行連携・自動入金マネーブリッジ(楽天銀行・スイープ)◎住信SBIネット銀行 ハブ口座(SBIハイブリッド預金)◎連携・自動入金は弱い
アプリの使いやすさ★★★★★★★★★☆★★★☆☆
iDeCo商品数標準業界最多水準40種類(松井証券調べ)
サポート(HDI格付け)三つ星実績三つ星実績15年連続三つ星(最高評価)
25歳以下の特典なしなし国内株1日定額まで手数料無料

楽天証券・SBI証券の銀行連携と自動入金の違い【マネーブリッジ vs 住信SBI】

見落とされがちなのが「積立資金をどう証券口座に入れるか」です。結論から言うと、楽天証券もSBI証券も自動入金は可能で、違いはどちらの銀行(経済圏)に乗るかだけです。

楽天証券は楽天銀行と連携する「マネーブリッジ」を使います。設定しておくと、買い付け時に証券口座の残高が足りなくても楽天銀行の普通預金から自動で資金が移動し(スイープ)、使わなかった資金は銀行側に戻ります。SBI証券は住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」が定番で、そこに預けた資金がそのまま買付余力になります。どちらも普通預金金利の優遇に相当する特典がありますが、条件・水準は時期によって変わるため、最新の数値は各社公式サイトでご確認ください。

  • すでに楽天銀行を使っている、楽天ポイントを貯めている → 楽天証券+マネーブリッジ
  • 住信SBIネット銀行を使っている、SBI経済圏でまとめたい → SBI証券+ハイブリッド預金

松井証券にはこのスイープ型の自動連携がなく、入金は提携銀行からの即時入金などで都度行う形が中心です。普段の入金の手間まで含めてラクにしたいなら、銀行連携の作り込みでは楽天・SBIが一歩先という整理になります。私自身は楽天銀行と楽天証券をマネーブリッジでつないで10年超放置していて、入金操作をした記憶がほとんどありません。


選び方フロー:NISA 証券会社 選び方はこれで決まる

上から順に当てはまるところで止めれば決まります。

  1. 楽天カードを持っている → 楽天証券。クレカ積立の還元をそのまま受けられます
  2. 三井住友カードを持っている → SBI証券。カード積立の還元率で有利になります
  3. どちらも持っていない → 楽天カードと楽天証券を同時開設。どちらも年会費・口座維持費が無料で、月3万円積立なら年1,800ポイント以上が自動で貯まります
  4. 電話で相談しながら始めたい、またはメインカードがJCB → 松井証券。HDI格付け15年連続三つ星のサポートとJCBクレカ積立、投信残高ポイント最大年1%が活きます

楽天証券の正直レビュー

楽天ポイントで投資信託を買えるのが最大の特徴です(手数料・投信本数などの詳細は上の「3社のガチ比較表」を参照してください)。積立設定をして放置するだけで楽天カードのポイントが毎月積み上がる仕組みが、10年超ストレスなく機能しています。なお、楽天カードがないと積立ポイントは付かないため、楽天証券で積立を始めるなら年会費無料の楽天カードを同時に申し込んでおくとスムーズです(申し込み先は後半の「クレカ積立の具体設定」にまとめています)。

家族も楽天証券に口座を持っている場合は、無料で紐づけられる家族プログラムもあります。ただし目玉とされる手数料ポイントバックの2%は、手数料コースの設定によっては1円も効きません。私が妻と登録して確かめた結果は別記事にまとめています。


SBI証券の正直レビュー

口座数・取扱商品ともにトップクラスのネット証券です(各項目の数字は上の「3社のガチ比較表」を参照してください)。私は口座を持っていないため、以下は公表情報にもとづく整理です。

投資信託のラインナップが豊富で、低コストのインデックスファンドは幅広く取り扱っています。IPO(新規上場株)の取扱社数も業界最多水準、iDeCoの商品数も多く、NISAとiDeCoをまとめて管理したい方に向いています。三井住友カードプラチナプリファードとのセットなら月3万円積立で年10,800ポイント相当まで伸びますが、これは年間カード利用500万円以上を達成した場合の数字で、達成しなければ積立分の1%(年3,600ポイント)です。カード年会費3.3万円との比較検討が必要になります。

※SBI証券へのアフィリエイトリンクは設置していません。公式サイトから直接開設できます。


松井証券の正直レビュー:電話サポート重視の方向け

老舗のネット証券で、サポート体制が充実しています。投信残高ポイントは対象範囲が広く最大年1%(対象銘柄・信託報酬で変動し、低コストインデックスは年0.0175%程度)、HDI格付けは15年連続三つ星(最高評価)、25歳以下は1日定額の上限まで国内株手数料が無料です(その他の項目は上の「3社のガチ比較表」を参照してください)。

松井証券が楽天・SBIに勝てるのは、次の5条件のどれかに当てはまるときです。

  1. 投信を長期で大量に保有する — 残高ポイントの対象範囲が広く最大年1%
  2. 電話で相談しながら進めたい — HDI格付け15年連続三つ星(電話・Web両部門)
  3. 25歳以下で個別株もやる — 1日定額の上限まで国内株手数料が0円
  4. ロボアドを手数料無料で試したい — 投信工房
  5. メインカードがJCBオリジナルシリーズ — JCBカードでクレカ積立に対応

ただし1と3には条件があります。残高ポイントは毎月のエントリーが必要で、放置で自動的に貯まる仕組みではありません。加えて還元率は銘柄ごとで、低コストインデックスはオルカンが年0.0175%、S&P500連動が年0.028%程度です(2026年6月30日現在の松井証券公表資料)。「最大年1%」が効くのは信託報酬が高めのアクティブ系を持っている場合で、オルカン中心の積立なら他社との差はほとんど出ません。25歳以下の手数料無料もPTSナイトタイム取引・一日信用取引は対象外で、26歳以上で1日50万円超を頻繁に売買するなら、楽天証券のゼロコース・SBI証券のゼロ革命のほうが有利になります。

4の投信工房は、質問に答えると資産配分を提案してくれるロボアドで、投資顧問料や運用手数料がかからずコストは組み入れた投信の信託報酬のみです。楽天証券の楽ラップ・SBI証券のSBIラップは信託報酬とは別に手数料が設定されています。自分で配分を決められる方やオルカン1本で完結させたい方には不要ですが、「配分の考え方を知りたいが、そのために毎年の手数料は払いたくない」という方の入口には向きます。

iDeCoで松井証券を選ぶ場合は、運営管理手数料0円・取扱商品40種類(松井証券調べ。法令上の数え方では31商品)で、上のサポート体制がそのまま使えます。iDeCoは原則60歳まで引き出せないので、金融機関選びの前にNISAとどちらを優先するかを決めておくほうが失敗しにくいです(iDeCoは30代でいくら積める?に控除額の試算をまとめています)。

逆に、5条件のどれにも当てはまらないなら楽天証券かSBI証券のほうが素直です。アプリの操作性・投信本数・IPOの取扱・単元未満株の買付・スイープ型の自動入金では、松井証券は楽天・SBIに一歩譲ります。


楽天証券・松井証券への乗り換えとNISAの金融機関変更【他社口座がある人向け】

すでに別の証券会社に口座を持っている方が乗り換えを考えるとき、押さえておきたいのは次の3点です。

  • NISA口座は1人1口座。特定口座・一般口座は何社でも同時に持てますが、NISA口座だけは1社に限られます
  • NISA口座の金融機関変更は年単位。その年にまだ1円も買い付けていなければその年から、買い付け済みなら翌年からの適用です。「今の金融機関で書類を出す→新しい金融機関で開設」の流れで数週間かかることもあるので、年末ぎりぎりを避けて動くのが安全です
  • 移管(口座振替)は売却せずに資産を動かす方法。ただし1銘柄あたり手数料がかかる場合があり、商品によっては移管できないこともあります。動かす前に両社で対応可否と費用を確認してください

乗り換え=今の口座を必ず解約する、という話ではありません。「NISAと毎月の積立は楽天証券、投信の長期保有や電話相談は松井証券」のように、NISA口座を1社に置いたまま特定口座だけ使い分けるのは現実的です。

私自身はかつて丸三証券に口座を持っていましたが、その口座は事業の承継で岡三証券に引き継がれ、最終的に解約しました。じっくり比較して乗り換えたというより、古い口座が使われないまま残り、整理したというのが実態です。証券口座は一度作ると長く残るので、メインを1社に寄せておくと管理がラクになります。

証券口座選びの失敗談:「日経新聞が読めるから」で選んだ結果

そもそも私がこの丸三証券の口座を作った理由は、「口座を持っていると日経新聞が無料で読める」という付帯サービス目的だけでした。NISAを始めるより前の話で、投資の目的を何も決めないまま開設しています。その結果こうなりました。

  • 口座維持のために単元株でみずほFG(当時約15,000円/100株)を購入する羽目になった
  • 株の管理が複雑化して単元未満株の状態になり、通常の取引所で売買できなくなった
  • 最終的に証券会社に電話して口座を解約し、単元未満株の処理まで含めて手続きが必要だった

最初から主要ネット証券で開設してNISA積立を設定していれば、この手間はゼロでした。口座開設前に確認しておくべきなのは、この4つです。

確認項目内容
目的長期積立/個別株/NISA活用のどれが主軸か
使いやすさスマホアプリ・手数料・銘柄数
口座維持条件残高・保有株数などの維持要件がないか
制度対応NISA・iDeCo・クレカ積立に対応しているか

「日経新聞が無料で読めるから」「ポイントがもらえるから」といった付帯サービス目的の口座開設は避けたほうがいい、というのが10年超経って言える結論です。NISA口座をどこに置くかだけ先に決めれば、残りは特定口座の使い分けで柔軟に調整できます。最終的な判断はご自身の状況に合わせて自己責任でお願いします。


楽天証券と松井証券のデメリット・注意点【正直に挙げます】

口座選びで後悔しないために、デメリットも正直に挙げておきます。どちらも「これがあるから選んではいけない」という致命的な欠点ではありません。

楽天証券のデメリットは、ポイント還元の条件が時期によって見直される点です。10年超使っている間にも、クレカ積立の還元率や対象ファンドの条件、SPUの仕組みが何度か改定されてきました。「ずっと同じ還元が続く前提」で考えると、改定のたびに条件を確認し直す必要があります。また、還元を取り切るには楽天カードや楽天銀行をセットで使う形になりやすく、楽天経済圏にある程度乗る点は人によっては縛りに感じます。楽天をあまり使わない方だと、ポイント面のメリットは小さくなります。

松井証券のデメリットは、楽天やSBIのような経済圏連携が薄い点です(過去にサブとして口座を作って触った範囲と、各社の公表情報にもとづく見方です)。前述のとおりスイープ型の自動入金がなく、入金はそのつど行う形が中心になります。ポイントを貯める軸も楽天ポイントやVポイントほど広い経済圏ではないため、「貯めたポイントを普段の買い物で使い倒したい」という観点では楽天・SBIに分があります。

どちらのデメリットも、裏を返せば「自分の生活がどの経済圏に寄っているか」で評価が変わります。万人にとっての正解は存在せず、自分の使い方しだいで最適解が変わる——これが10年超使ってきた率直な感想です。なお、ここに挙げた還元率や仕様は2026年8月時点のもので、今後変更される可能性があります。最新の条件は各社公式サイトでご確認のうえ、最終的な判断はご自身の状況に合わせて自己責任でお願いします。


クレカ積立の具体設定:口座開設後の最初にやること

口座を開いたら、最初にやるべきは「投信積立をクレカ払いに切り替える」設定です。銀行引き落としのまま積立を始めると、年間数千〜数万円分のポイントを取りこぼし続けます(私自身、しばらく銀行引き落としのままで、後から気づいて変更しました)。楽天証券の設定手順は次の6ステップです。

  1. 楽天証券にログイン
  2. 「投資信託」→「積立」メニューを選択
  3. 積立したいファンドを選択(例:eMAXIS Slim 全世界株式)
  4. 積立金額を入力(例:月30,000円)
  5. 「楽天カードクレジット決済」を選択
  6. 設定完了

これだけです。翌月から自動的に積立が始まり、カードのポイントも自動で付与されます。設定前に確認しておきたいのは(1)カード引き落とし日に残高が不足すると積立が停止される、(2)クレカ積立の上限は月10万円(新NISAつみたて投資枠の上限と同じ)、(3)楽天の通常ポイントには有効期限があり、期限の起点は「利用」ではなく「獲得」(最後にポイントを獲得した月を含めた1年間。期間内に1度でも獲得すれば延長されますが、期間限定ポイントの獲得は延長の対象外です。出典: 楽天PointClub ポイント進呈ルール・2026年8月13日確認)、の3点です。

ポイント還元より本質的なのは「毎月自動で積立が続く仕組みを作ること」で、クレカ積立はその最短ルートです。楽天証券で積立を始める場合は、先に楽天カード(一般カードは年会費永年無料・アフィリエイトリンク)を作っておくと、初回の積立月からポイントが乗ります。松井証券でクレカ積立をする場合は、JCBオリジナルシリーズが必要です。


まとめ:持っているカードで決まります

  • 楽天ユーザー → 楽天証券(クレカ積立還元と経済圏の恩恵を最大化)
  • 三井住友カード持ち → SBI証券(高還元カードとのセット)
  • どちらのカードも持っていない → 楽天カードと楽天証券を同時開設
  • 電話で相談しながら始めたい、メインカードがJCB → 松井証券(HDI三つ星15年連続のサポート)

4つのどれにも当てはまらず、それでも決めきれない場合は、アプリの分かりやすさから楽天証券が入口として無難だと考えています。口座選びでありがちな失敗は「どこにするか」に時間をかけすぎることで、長期投資は時間が最大の武器です。口座開設は無料で、開設だけして放置してもコストはかかりません。最終的な判断はご自身の状況に合わせて自己責任でお願いします。

迷ったらここ:楽天証券でNISAを始める
10年超使い続けている口座。楽天ポイント積立・マネーブリッジ・楽天カード決済還元。口座開設・取引手数料すべて無料。
楽天証券で無料口座開設する →
※アフィリエイトリンクを含みます(TGアフィリエイト)。
電話サポート重視・JCBユーザーなら松井証券
HDI格付け15年連続三つ星・投信残高ポイント最大年1%(銘柄により変動)・25歳以下は国内株手数料無料。
松井証券で無料口座開設する →
※アフィリエイトリンクを含みます。口座開設・維持費用は無料。

※本記事は2026年8月時点の各社公表情報をもとにしています。手数料・サービス内容・ポイント還元率は変更になる場合があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。投資は自己責任でお願いします。


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HIKO

HIKO

保険業界10年勤務・30代IT会社員ブロガー

保険業界10年勤務後、IT企業に転職。生命保険・損害保険の「売り手側の論理」を知った上で、本当に必要な家計管理・投資の情報を発信。NISAや固定費削減の実体験をもとに、30代サラリーマンのお金の不安を減らすことを目指しています。

保険業界10年 IT転職 NISA実践中 固定費削減経験あり