投資歴10年超・FP2級保持のHIKOです。年収300万円台からのスタートで、失敗を重ねながら資産形成を続けています。20代のころは「積立保険に入ることが資産形成になる」漠然と思い込んでいた時期があり、その思い込みを解くのにずいぶん時間がかかりました。今回は「予定利率が上がった=いい商品」という報道をそのまま信じる前に確認してほしいことを、実際のプレスリリースデータで整理します。

この記事の結論を先に言います。住友生命Chakin(チャキン)に月1万円×5年払い込んだ場合、10年後の受取額はプレスリリースの実数値で656,395円です。60万円払って56,395円の増加——年換算で約5,600円です。実質利回り(IRR)は年率約1.2%になります。

IRR(内部収益率)とは、投資した元本に対して毎年どれだけのリターンが得られるかを示す利率で、時間の概念を組み込んだ利回り指標です。返戻率のように「総額の増加割合」を見るのではなく、「いつ払ってどれだけ戻るか」というキャッシュフローの時間軸まで含めて利回りを算出します。

この1.2%が高いか低いかは、比較対象次第です。そして2026年8月時点では、この比較の答えが数年前とは変わっています。同じ時期に募集されている個人向け国債(変動10年・第197回)の表面利率は年1.87%(税引前)で、Chakinの1.2%はこれを下回ります。この記事では、まずChakinの実態を公式データで確認し、その上で「何を先に選ぶべきか」を整理します。試算はすべて条件付きの参考値であり、将来の運用結果を保証するものではありません。


出典:住友生命プレスリリース(2026年4月28日) https://www.sumitomolife.co.jp/news/news_file/file/260428.pdf

このプレスリリースと商品公式サイト(2026年8月12日確認)をもとに、住友生命の平準払い積立保険「Chakin(チャキン)」の中身を検証します。プレスリリースが「変更前・変更後」という書き方をしているとおり、今回起きたのは新商品の登場ではなく既存商品の受取率の引上げです。


「予定利率1.5%」の何が問題なのか

住友生命のプレスリリース(2026年4月28日)によると、2026年5月1日以降の申込分(契約日は2026年6月1日以降)から、平準払い積立保険「Chakin」の予定利率を1.10%→1.50%へ見直し、満期時の受取率を106.1%→109.3%へ引き上げます。払込期間5年・保険期間10年という設計です。

商品の枠組みは公式サイト「商品概要」(2026年8月12日確認)で次のように示されています。

項目内容
契約年齢範囲18歳〜69歳
保険期間/払込期間10年/5年
保険料月5,000〜50,000円(1,000円単位)・月払いのみ
通算加入限度同一契約者につき合計月50,000円まで
告知不要
解約手数料・口座振替手数料いずれも不要
生命保険料控除一般生命保険料控除の対象

保険料の増額はできず、増やしたい場合は追加契約になります。その場合の満期は追加契約の契約日から10年後です。

「予定利率が上がった=加入者に有利」という読み方は、半分だけ正しいです。予定利率が高ければ、同じ保険料でも受け取れる満期金は増えます。ただし予定利率は、保険会社があらかじめ見込む運用収益の分だけ保険料を割り引くための率であって、そのまま契約者の運用利回りになるものではありません。

保険には保険会社の運営経費や保障コストが含まれており、その分が差し引かれた結果、実質利回りは予定利率より低くなります。Chakinの場合、保障は満期保険金のほかに死亡給付金(積立金額)と災害死亡給付金(積立金額の1.1倍相当額)が付いています。具体的な数字で確認します。


試算:月1万円・5年払い込みの実質利回り(プレスリリース実数値)

結論:実質利回りは年率約1.2%(予定利率1.5%より0.3ポイント低い)

前提条件(住友生命プレスリリース・2026年4月28日/商品公式サイト・2026年5月現在の表示)

  • 月払い保険料:10,000円(Chakinは月払いのみで、一括払いはできません)
  • 払込期間:60ヶ月(5年)
  • 総払込額:600,000円
  • 保険期間:10年
  • 満期受取額:656,395円
  • 返戻率:109.3%
  • 予定利率:1.50%

以下の数値は住友生命プレスリリース(2026年4月28日)に基づく実数値です。IRR(内部収益率)は払込キャッシュフローと満期受取額から算出しています。

IRR(内部収益率)の計算

月1万円を60ヶ月かけて払い込み(各月の初めに払い込むものとします)、契約から120ヶ月後(10年後)に656,395円を受け取るキャッシュフローで内部収益率を計算すると、月次約0.099%・年率約1.20%になります。手数料・税・配当等の細目は加味していません。

項目数値(プレスリリース実データ)
総払込額600,000円
満期受取額656,395円
差引受取額56,395円
返戻率109.3%
実質利回り(IRR・年率)約1.2%
予定利率1.5%

(10年間で約5.6万円の増加。年換算で約5,600円です)

予定利率1.5%と実質利回り約1.2%の間には、0.3ポイントのギャップがあります。このギャップが、保険コストの実態です。

返戻率109.3%という数字は確かに魅力的に見えます。ただし、これは「600,000円が10年後に656,395円になる」という意味です。年率換算で1.2%という数字がどういう水準かは、後の比較表で確認してください。


解約返戻金の推移:途中解約した場合はどうなるか

結論:1年経過時点から元本超え。5年解約のIRRは約0.80%で、満期10年まで持って約1.20%に届く

Chakinの特徴のひとつが、途中解約した場合の返戻金です。プレスリリースおよび公式サイトによると、解約返戻金(公式サイトの表記は積立金額)は以下のように推移します。

経過年数解約返戻金累計払込額払込額との差
1年120,520円120,000円+520円
2年242,004円240,000円+2,004円
3年364,459円360,000円+4,459円
4年487,894円480,000円+7,894円
5年(払込完了)612,317円600,000円+12,317円
6年620,889円600,000円+20,889円
7年629,581円600,000円+29,581円
8年638,395円600,000円+38,395円
9年647,333円600,000円+47,333円
10年(満期)656,395円600,000円+56,395円

出典:住友生命プレスリリース(2026年4月28日)および商品公式サイト「積立金額の推移」(2026年5月現在の表示・2026年8月12日確認)

途中解約した場合の実質利回り(IRR試算)

払込完了5年時点で解約した場合のIRRは年率約0.80%。満期10年まで保有すると約1.20%に伸びます。長期保有するほど実質利回りが改善する構造です。

ポイント:資金が拘束されるのは「お金」ではなく「利回り」のほう

ここは誤解しやすいところなので、公式サイトの表示をそのまま引きます。住友生命は商品ページで「受取率100%以上! 途中で解約しても積み立てた金額は必ず100%以上で返ってきます」と説明し、解約方法のページでも「いつでも解約手数料は無し」「マイページの『契約内容・お手続き等』から解約返戻金の払い込み口座を指定すればすぐに解約可能」「解約手続き後の口座への着金は通常翌営業日」(営業日20時以降の手続きは翌々営業日、一部それ以降)と明記しています。解約後にあらためて契約し直すこともできる、とも書かれています。

つまりChakinは、10年間お金が引き出せない商品ではありません。この点は素直に評価すべきところで、「積立保険は資金が10年拘束される」という一般論をこの商品に当てはめると事実を誤ります。

一方で、10年持たないと年1.20%には届きません。5年で解約すれば年約0.80%、それより前ならさらに低い水準です。縛られているのはお金そのものではなく、利回りのほうというのが正確な理解になります。


個人向け国債と比べる:金利が上がって順位が入れ替わった

結論:2026年8月募集分の個人向け国債(変動10年)は年1.87%。Chakinの年1.20%はこれを下回ります

この記事を最初に書いた時点では、「Chakinの1.2%は同じリスク帯の国債をやや上回る」と整理していました。その前提はもう成立していません。金利が上がり、比較相手のほうが先に伸びたためです。

財務省「現在募集中の個人向け国債」(募集期間 令和8年8月6日〜31日・発行日 令和8年9月15日)の表面利率は次のとおりです。

銘柄表面利率(税引前)税引後
変動10年 第197回年1.87%1.4901095%
固定5年 第185回年2.06%1.6415110%
固定3年 第195回年1.71%1.3626135%

出典:財務省「現在募集中の個人向け国債」(2026年8月12日確認)

税引前どうしなら1.87%対1.20%で、0.67ポイントの差です。ただしこの比べ方はChakinに不利すぎるので、税引後でそろえます。

Chakinの満期差益は56,395円です。満期保険金の差益は一時所得にあたり、一時所得には50万円の特別控除があるため、その年に他の一時所得がなければ課税は生じません。つまりChakinの年1.20%は、この払込額なら実質的に税引後の数字です。対する国債の利子は20.315%が源泉徴収されるので、税引後は変動10年で年1.4901095%になります。

それでも1.49%対1.20%で、国債のほうが上です。

金額でも見ておきます。Chakinは月払いのみで一括払いができないため、「100万円を預けたら」という置き方はこの商品ではできません。そこで払い方をそろえて、月1万円を5年積んで10年後に受け取る形で並べます。

置き場所前提10年後の受取額差益
Chakin公式の満期保険金(確定値)656,395円+56,395円
個人向け国債(変動10年)税引後年1.4901095%が10年続いたと仮定約670,959円+約70,959円

国債側は本記事の試算です。変動10年の利率は半年ごとに見直されるため、1.87%はあくまで第197回の初回適用分で、10年間この利率が続く保証はありません。また毎月の募集分は回号ごとに利率が変わるため、「毎月同じ利率で買い足せる」というのも計算のための仮定です。上がることも下がることもあります。

ここで一度立ち止まる価値があるのは、Chakinには生命保険料控除があり、国債にはないという点です。月1万円なら年12万円の払込となり、一般生命保険料控除の上限(年8万円超で所得税4万円・住民税2.8万円)に達します。所得税率10%・住民税率10%の人なら年6,800円、5年で34,000円の軽減です。これを受け取るキャッシュフローに含めて計算し直すと、IRRは年率約1.97%まで上がります

したがって答えは1つではありません。

  • 一般生命保険料控除の枠がすでに埋まっている人:Chakinは年1.20%で、個人向け国債の税引後1.49%を下回ります
  • 控除の枠が空いている人:Chakinは年約1.97%となり、国債を上回ります

ここが分岐点になるので、Chakinを検討する前にまず自分の控除枠を確認するほうが早い、というのが本記事の立場です。控除枠は先に入った保険から順に埋まるため、すでに医療保険や死亡保険に年8万円以上払っているなら、上の軽減額はまるごと消えます。

そしてどちらのケースでも、NISAの非課税枠が残っているならそちらが先です。非課税枠を使わずにこの商品を選ぶことは、税制優遇という武器を手放すことを意味します。


同じ「元本保証」でも、支払いを担う主体が違う

利回りの比較は前章で済んだので、ここは性格の違いに絞ります。

Chakinの「100%以上戻ってくる」は、住友生命が契約上そう約束しているという意味です。預金保険で守られる預金や、国が発行する個人向け国債とは、支払いを担う主体が違います。保険会社の支払余力を示す指標は2026年3月期から経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)に変わり、早期是正措置の対象も旧規制の200%未満からESRの100%未満になりました。10年預ける商品なので、指標の読み方だけは知っておいて損はありません。新旧の水準差と見方は30代の保険は見直しが先|削るべき保険と残すべき保険の判断基準に整理しています。

なお全世界株式やS&P500のインデックスファンドは、リスク水準がまったく違うため同じ表には並べていません。増やすことが目的の資金であれば、比べる相手はこちらになります。


「予定利率が上がった」報道の裏にある構造

「良さそうに見える数字」の使われ方

Chakinの説明で前に出てくるのは「予定利率」「受取率」「受取総額」という数字です。これらは間違いではありませんが、比較の基準として使うには不完全です。

  • 予定利率:保険会社があらかじめ見込む運用収益の分だけ、保険料を割り引くための率です。契約者の実質利回りを約束した数字ではありません。
  • 受取率109.3%:「払い込んだ額の109.3%が戻る」という表示。10年かけて9.3%増えても、年率換算では約1.20%です。
  • 受取総額656,395円:600,000円より多いのは事実でも、同じ時期の個人向け国債と並べると位置づけが変わります。

「60万円払って65万円戻ります」は事実ですが、そこに「10年後に」という時間軸を戻して年率に直すと約1.20%です。「増える」と「増える速度」は別の話という一点だけ押さえておけば、この種の表示に引っ張られずに済みます。

販売手数料の話は、この商品には当てはまらない

積立保険の批判でよく出てくるのが「代理店や営業担当者への販売手数料が高く、その分が加入者のコストになっている」という指摘です。一般論としてはそのとおりですが、Chakinにはこの構造がありません

プレスリリースはChakinを「ダイレクトチャネル専用商品」と明記しており、申込はインターネットのみで完結します。公式サイトも、この条件を実現できる理由として「満期保険金にフォーカスしたシンプルな保障内容」「住友生命の運用ノウハウを活用」「お手続きをオンライン完結にすることでコスト削減」の3点を挙げています。つまり販売コストを削った側の商品です。

同じ「積立保険」でも、対面チャネルで販売される商品とネット完結の商品では原価構造が違います。カテゴリー全体への批判をそのまま個別商品に当てはめないほうが、判断を誤りません。Chakinの弱点は手数料ではなく、次の章で見る「還元の度合い」のほうにあります。

「今上げた」タイミングの意味

市場金利が上昇すれば、保険会社の運用利回りも上がります。予定利率の引き上げはその一部を加入者に還元するものですが、全部は還元されません。保険会社の利鞘(スプレッド)が確保されたうえで1.5%が設定されています。

「金利が上がった時代に合わせた商品改定」という報道フレームには、加入者への実質的な還元がどの程度かという視点が抜けています。


積立保険はやめたほうがいいのか?

結論:NISA未使用なら後回し。控除枠が空いていて強制貯蓄の仕組みが欲しい人には選択肢になりえる

「やめたほうがいい人」と「向いている人」を分けると

判断軸向いている人向いていない人
NISA・iDeCo活用枠を使い切っているまだ使い切っていない
生命保険料控除の枠一般の枠が空いている他の保険で埋まっている
貯蓄の自己管理強制貯蓄の仕組みが欲しい自分で積立設定できる
元本保証の優先度元本割れが絶対NGある程度の変動を許容できる
10年持てるか満期まで置ける見込みがある数年内に使う可能性が高い(早く解約するほど利回りは下がる)

NISAをまだ使い切っていない方には「やめたほうがいい」という判断が強く当てはまります。NISAの非課税枠が残っている状態でこちらを選ぶことは、税制という最大の武器を使わずに戦うことと同じです。一方、枠を使い切っていて一般生命保険料控除も空いており、強制貯蓄の仕組みが欲しい方には選択肢として成立します。


結論:あなたの状況別に整理する

NISAをまだ使い切っていない方 → この商品より先にNISAの非課税枠(年360万円)を使い切ることを優先してください。NISAで運用しながら、保障が必要なら掛け捨て定期保険を別途検討するほうが合理的です。

加入を検討している方(NISAを使い切っている) → まず一般生命保険料控除の枠が空いているかを確認してください。埋まっているなら年1.20%で、個人向け国債(変動10年 第197回・2026年8月募集分)の税引後1.49%を下回ります。空いているなら年約1.97%となり、順位は逆になります。

すでに加入している方 → 途中解約でも受取率100%以上で解約手数料もかからない設計なので、慌てて動く必要はありません。ただし早く解約するほど利回りは下がるので、「今解約して何に振り向けるか」を決めてから動くほうが合理的です。NISAをまだ使い切っていない場合は、その振り向け先の第一候補になります。


まだChakinに入っていない方へ

まずNISAの枠を使い切ることが、資産形成の第一優先です。非課税で運用できる枠を使い切ってから、それでも積立保険に意味があるかを判断する順番が合理的です。まだ始めていない方は、こちらから読んでください。

新NISAの始め方|30代初心者が最初にやること5ステップ

NISAを始める口座選びに迷っている方は、こちらも参考にしてください。

楽天証券と松井証券を比較【30代投資家が10年超使って正直比較|SBI証券も】

非課税枠を先に埋めるなら、まず口座を用意する
Chakinの実質利回りは本記事の試算で年率約1.20%です。同じ資金をNISAの非課税枠に置く選択肢と並べて判断するには、まず証券口座が必要になります。楽天証券は投信の積立設定・クレカ積立に対応しており、口座開設と維持に費用はかかりません。
楽天証券で口座を開設する →
※投資信託は元本保証ではなく、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身でお願いします。

すでにChakinに加入している方へ

すでに加入している方は、解約すべきかどうかを経過年数と解約返戻金で判断できます。闇雲に解約するのも、惰性で続けるのも正解ではありません。現時点の解約返戻金と経過期間を確認し、損益分岐点を計算した上で判断することが必要です。

解約を検討する前に、先にこちらを読んでください。

積立保険は解約すべき?30代が「やめていい5つの条件」を具体数字で解説


住友生命の評判・苦情|生命保険協会の公表データで見る

Chakinそのものの口コミはまだ多くありませんが、会社単位の苦情件数は生命保険協会が四半期ごとに会社別で公表しています。契約者でなくても見られる一次データです。

項目住友生命業界平均(27社)
協会に寄せられた苦情件数221件
個人保険保有契約件数10,762,292件
保有契約100万件あたり20.5件16.3件
(参考)各社が自社で受け付けた苦情件数50,605件

協会に寄せられた221件の内訳:新契約関係 29.9% 収納関係 3.2% 保全関係 26.7% 保険金関係 23.5% その他 16.7% 
2025年度第1~第4四半期。出典:生命保険協会「生命保険各社の苦情受付情報」。 業界平均は同じ公表資料のうち個人保険保有契約件数が100万件以上の27社について、苦情件数の合計を保有契約件数の合計で割った値です(単純平均ではありません)。 協会に寄せられた件数は窓口が一つなので会社間で比べられますが、各社が自社で受け付けた件数は苦情の定義・計上範囲が会社ごとに異なるため、会社間の比較には使えません。件数の多寡は商品や会社の優劣を示すものではありません。

保有契約100万件あたりで見ると、業界平均より多い水準です。ただしこの数字から読み取れるのは「協会の窓口に持ち込まれた申出の頻度」までで、商品の設計や会社の健全性を示すものではありません。対面の営業職員チャネルが中心の会社は、契約者との接点そのものが多くなります。

そのうえでChakinを検討する立場から見ておきたいのは、新契約関係が内訳の最大区分になっていることです。申込・契約手続の段階に関する申出が3割を占めています。Chakinは「返戻率109.3%」という数字が前面に出る商品なので、本記事で確認してきたとおり、返戻率と実質利回り(年約1.2%)が別物であることを契約前に自分で押さえておくことが、あとから認識のずれに気づく事態を避ける手段になります。

なお公表データは会社単位で、Chakin単独の件数は分かりません。商品別の内訳は公表されていません。

まとめ

  • 住友生命Chakinの公式データ(プレスリリース2026年4月28日・商品サイト2026年8月12日確認):月1万円×5年払い込み・満期受取額は656,395円・受取率109.3%。契約年齢18〜69歳、月払いのみで一括払いはできません
  • 公式データに基づく実質利回り(IRR)は年率約1.20%(予定利率1.5%との差は0.3ポイント)
  • 2026年8月募集分の個人向け国債(変動10年 第197回)は年1.87%(税引後1.4901095%)で、Chakinの1.20%はこれを下回ります。金利が上がって順位が入れ替わりました
  • ただし一般生命保険料控除の枠が空いていればIRRは年約1.97%になり、順位は逆転します。検討の前に控除枠を確認するのが先です
  • 「10年拘束」は誤解です。公式サイトは途中解約でも受取率100%以上・解約手数料なし・着金は通常翌営業日と明記しています。縛られるのは資金ではなく利回りのほうです
  • NISAをまだ使い切っていない方は、この商品より先に非課税枠の活用が優先です

同じ「積立型保険の実利回り」を検証した記事

Chakinの実質利回り(IRR)約1.2%という数字が高いのか低いのかは、ほかの積立型保険・元本確保型商品と並べてみると見えてきます。同じ手法で実利回りを検証した記事を集めました。「予定利率」「返戻率」の表示に惑わされず、IRR(時間軸を含んだ実質利回り)で横並びに比較してみてください。

いずれも「元本確保・低リスクの商品は、安心と引き換えに増えにくい」という同じ結論にたどり着きます。Chakin単体ではなく、この帯の商品全体の利回り感をつかんでおくと、保険の勧誘を受けたときに冷静に判断しやすくなります。


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この記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買・加入を推奨するものではありません。投資・保険の判断はご自身の責任で行ってください。